根こぶ線虫(その2)

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線虫対策

根こぶ線虫被害にあっておきながら・・・
線虫について調べているうちに、「線虫って興味深い」などと、前回の記事でお気楽な物言いをしたことを反省しています。
農業を営んでいる方にとって線虫被害は死活問題で、私などが軽々に言ってよい言葉ではありませんでしたね。

線虫は、人の体に例えれば、コレステロールに似ています。
人の体と健康にとって、コレステロールは無くてはならないものです。
ところが、コレステロールには善玉(HDL)と悪玉(LDL)があり、悪玉コレステロールが多いと、動脈硬化を始めとして人の体に様々な病気を引き起こす原因となります。
それに対し、線虫にも善玉(自活性)と悪玉(寄生性)があり、悪玉の寄生性線虫が多いと、野菜に様々な弊害を引き起こす原因となるんです。
人とコレステロール、野菜と線虫、これらの関係性が似通っているので、思わず興味深いなどと表現してしまったような気がしています。

さて、前回取り上げられなかった線虫対策についてです。

まずは、これまで調べ上げて見つけた線虫対策を列挙してみます。

1.殺線虫剤による土壌洗浄
2.太陽光利用の熱殺菌
3・寒起こし

4.完熟たい肥の使用
よく腐熟した堆肥を投入すると、有用菌が増えることで土壌中の菌が多様化して、有害線虫が抑制される。

5.土ごと発酵
野菜の残渣や緑肥などの未熟な有機物を土の表面に置き、米ヌカをふって浅く土と混ぜてみると、それだけのことで、土はいつの間にか団粒化が進み、畑の排水が良くなっていく。(中略)これは、表層施用した有機物が微生物によって分解されただけではない。その過程で微生物群が土にもぐり込みながら、土の中のミネラルなどをエサに大繁殖した結果。(中略)このことを「土ごと発酵」と呼ぶ。
(「スーの家の自然栽培的オーガニック家庭菜園12ヶ月」より転載)
このことにより、土壌生物が活性化して、有害線虫の天敵が増えることが期待できる。

6.抵抗性植物の栽培
<例>
a.「マリーゴールド」はサツマイモネコブ線虫やネグサレ線虫の抵抗性植物で、線虫の生存数を大幅に低下させる効果がある。
b.「ギニアグラス」は各種のネコブ線虫やネグサレ線虫、キタネグサレ線虫に優れた効果がある。

7.抵抗性作物の輪作
<例>
ネコブ線虫には「ラッカセイ」、キタネコブ線虫には、「スイカ」・「メロン」・「キュウリ」・「トウモロコシ」などが抵抗性作物

8.ニーム油粕

ニーム核油粕「ニーム核油粕」は肥料としてだけではなく、害虫の忌避や線虫の駆除にも有効とのこと。

ニーム油粕」とは、インドセンダンからニームオイルを搾り取ったカスで、有機肥料の一種です。

※コメントでアドバイスいただきました。メアリーさん(「土にまみれて\(^o^)/ Happy♪」)、teaさん、有難うございました。


「1.殺線虫剤による土壌洗浄」は、問題外です。
家庭菜園を始めるにあたって、「農薬は一切使わない」と決めたからです。
安心・安全な野菜が食べたくて、野菜作りを始めたのだから当然ですね。
あるいは、菜園全体に線虫被害が蔓延した場合に採る最終手段です。

「2.太陽光利用の熱殺菌」と「3・寒起こし」は、一見、理にかなった方法に見えます。
ただ、共に有害生物だけでなく、有用生物まで駆除してしまいます。
また、畑には、水平方向だけではなく、垂直方向にも逃げ道があるので、完全に駆除できません。
その上、これからの季節、日照時間が極端に短いうちの菜園では、効果そのものが期待できません。

それから、被害にあった畝は自然栽培の畝で、「不耕起」が原則。
「4.完熟たい肥」も、 「8.ニーム核油粕」も、使用法を読む限り、土の中に埋め込むよう指示されているので、採用するのに躊躇いたします。
ただし、ニーム油粕に関しては、今年は虫害が多かったこともあり、害虫の忌避剤としては早速使用するつもりです。


有機栽培や自然栽培の立場から言えば、「土壌生物のバランスを整えて」結果的に、線虫被害を抑えることが重要だと思っています。

そこで、今回採用する線虫対策は、「5.土ごと発酵」「6.抵抗性植物の栽培」「7.抵抗性作物の輪作」を組み合わせて実施するつもりです。


具体的には・・・

現在、被害に遭った畝には、遅蒔きトウモロコシを栽培中です。
イネ科のトウモロコシは、線虫に対する抵抗性作物なので、このまま栽培して問題ありません。
ただし、もともと日当たりの悪い上に、今年の秋は天候不順で日照時間が短かすぎたので、トウモロコシの成長は著しく遅れていて、収穫まで至らない可能性が大です。


えん麦(ネグサレタイジ)トウモロコシに見切りをつけた時点で、まずは・・・

えん麦(ネグサレタイジ)」を畝全体に播種。
えん麦は、根腐れ線虫全般とキタネコブ線虫の駆除に効果があるらしいです。
播種の時期も11月までとなっており、何とか間に合うと思います。

根こぶ線虫すべてに効く訳ではありませんが、線虫の数を減らせれば良しと言うことで選びました。
草マルチの材料として、この秋冬のシーズンに栽培するつもりで購入してあったものの使いまわしです。

ある程度育ったところで刈り取って畝に積み重ねたら、米ヌカを散布して「土ごと発酵」させます。

そして春先には、「ギニアグラス」を播種します。

これもある程度育ったところで刈り取り、畝全体に草マルチするか薄くすき込んで、その後に夏野菜を栽培するつもりです。
メインは「トウモロコシ」、畝の肩には「落花生」を直播します。

欲張らずに、トウモロコシの株間を十分とって、真ん中の列には、マリーゴールドを定植するつもりです。

その後、秋冬野菜として、アブラナ科以外の野菜を植えてみます。
アブラナ科の野菜は、「根こぶ病」と言う、根こぶ線虫被害と見分けがつかない病気にかかることがあるので、「線虫対策」が成功したかどうかの実験栽培には向いていません。
ホウレン草(アカザ科)、人参(セリ科)、タマネギ(ユリ科)あたりがいいのでは?
うまく育ってくれたら、線虫対策の成功です。

最後に・・・
毎度毎度代り映えしませんが・・・

◆ 収穫(10月29日)

収獲1029


ピーマン:土佐グリーン4個、接ぎ木ピーマン(品種不明)5個。

ピーマンはまだまだ頑張ってくれています。
ただ、実の成長スピードが極端に落ちてきたような気がします。
そこで、株の負担を減らすよう、少し小さいうちに収穫いたしました。

君だけが頼りだぞ!




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根こぶ線虫(その1)

本日もご訪問いただき、まことに有難うございます🎶

七夕キュウリが、根こぶ線虫の被害にあって、6本の収穫で撤収したことは、前々回の記事でご報告いたしました。

そこで今日は、「根こぶ線虫(その1)」と「まだまだ頑張るピーマン」についてのご報告。

今回は、画像が少なく、理屈ばかりで退屈なされるかもしれませんので、遠慮なくスルーしてくださって結構ですよ~


根こぶ線虫(その1)】

線虫は寒さに弱く、せいぜい10、11月で活動出来なくなる事もあり、また、線虫被害の出た畝には、遅蒔きトウモロコシを育てているだけなので・・・

トウモロコシ(1)1020 トウモロコシ(2)1020 トウモロコシの雌花(2)1020


トウモロコシなどのイネ科の植物には、根こぶ線虫は寄生できないらしいので、あまり深刻には考えていませんでした。

トウモロコシの成長が遅いのも、雌穂が出ているのに雄穂が出て来ないのも、あくまでも日照不足の問題だと思っていましたから。


ところが、良く調べてみたら、線虫って奴は、かなり厄介な問題だということが解りました。


根こぶ線虫を完全に駆除することはかなり難しいという事。
蔓延すると、畑全体が被害を受け、ほとんど収穫は望めなくなる事。』

いや~、恐ろしい生き物に住み着かれてしまったようですね。


ただ、調べていくと、『線虫(センチュウ)』と言うのは、非常に興味深い生物だということも解ります。

◎線虫(センチュウ)について

◆ 基礎知識

『線虫(線形動物)とは、線形動物門に属する動物の総称。
回虫等の寄生虫もこの仲間。

非常に小さい虫で成幼虫ともウナギのような形をしており、
体長は1mm弱で体色も透明に近いため肉眼での観察は不可能です。

線虫3


大半の種は、土壌や海中で、自活性の生活を営んでいるが、同時に多くの寄生性線虫の存在が知られる。
動物に寄生するのが動物寄生性線虫で、植物に寄生するのが植物寄生性線虫。』 by Wikipedia

この植物寄生性線虫こそが、野菜に被害をもたらす犯人と言うことになります。
その犯人は、主に根こぶ線虫根腐れ線虫シスト線虫の3種だそうです。
うちのキュウリに被害をもたらした奴が、根こぶ線虫と言う訳です。


◆ 興味深いのは・・・

1.その種類と数です。

「地上でもっとも繁栄している動物」と言われ、
「その種類は、1億種を超える」と称され、
土壌にすむ線虫に限っても、
「1立方メートル当たりの土壌に、100万個の個体が生息」しているらしいのです。

つまり、線虫は土の中に普通に、しかも大量に住んでいる生き物だと言うことなんです。

2.被害を出すメカニズム

土壌の中には、無害で有機物の分解者として働く「自活性線虫」と、植物の根に寄生して養分を吸収し、生育不良を起こして、作物に被害をもたらす「寄生性線虫」が、常に混在しているのです。

自活性線虫」と「寄生性線虫」のバランスが良い時には、作物に被害をもたらしません。
善玉の「自活性線虫」の数が多い時には、悪玉の「寄生性線虫」が増殖できず、悪さが出来ないようなんです。

そして、何らかの原因でこのバランスが崩れて、悪玉の「寄生性線虫」が大増殖すると、作物に被害が及ぶことになります。

3.閑話休題

「線虫」で思い出すことがあります。
去年の3月のこと・・・
『尿一滴でガン判定』と、癌の予防と治療にとって、画期的な発見が報道されました。

九州大学等の研究チームが、線虫の一種の「C・エレガンス」の「ガン細胞の匂いを好んで寄っていく性質」を利用して、「人間の尿の匂いをかがせて、その反応からガンの有無を判定できる」と言うことを突き止めたのです。

そのガンの発見率は、95.8%。
しかも検体は尿だから、血液を採取する時の痛さを味合わなくてもすむし、レントゲンやCTによる検査被爆の弊害もなくなるし、また、費用もわずか100円程度で済むということで、まさにいいことずくめ。
平成31年の実用化を目指しているとのことでした。

だから、線虫と言うだけで、目の敵にするわけにはいかないんですよね~


◎ 根こぶ線虫被害の原因

さて、家庭菜園を始めて2年目の今年、なぜ根こぶ線虫被害を起こしてしまったのか、その原因を突き止めなければなりません。

「土壌生物のバランスが狂った時に線虫の被害が出る」と仮定した場合、バランスを崩す主な要因は3つです。

1.農薬や化成肥料を使い続けた時。
農薬や化成肥料は、有害な生物だけでなく、有益な生物まで駆除してしまい、結果として土壌生物のバランスが崩れる。

2.同じ野菜を連作した時。
同じ野菜を育て続けると、土壌の栄養が偏って、結果として土壌生物のバランスを狂わす。

3.外部から持ち込んでしまった時。
ズバリ、根こぶ線虫を外部から持ち込んだことにより、土壌生物のバランスが崩れた。

根こぶ線虫の被害を出した畝は、「究極の土作り」で「自然栽培」を目指した畝です。
当然、農薬も化成肥料も一切使っていません。

また、この畝は、今年初めて作った畝で、連作障害は全く関係がありません。

となると、根こぶ線虫を、何らかの理由で外部から持ち込んだことが原因だと考えられます。

外部から持ち込む可能性のある要因は、2つ。

1.購入苗のポットの中の土に、根こぶ線虫が大量にいた。
夏野菜として、トマト(ホーム桃太郎)6株を購入して定植しています。
6株すべてが、第4果房以降結実せず、先細りして枯れ始め、早々と撤収しています。
その様子は、後作のキュウリの様子(明らかに根こぶ線虫被害)と瓜二つで、十分に怪しいですね。

2.自然栽培は無施肥が基本なので、栄養補給の手段として草マルチは必須なのですが、草マルチの材料をうちの庭だけでは自給自足できず、不足分は雑草の生い茂っていた近所からたびたび調達していました。

必ず透明なビニール袋に入れて、天日に晒して熱殺菌してから、草マルチに利用していましたが、十分ではなかった可能性はあります。

購入苗なのか、外部から持ち込んだ雑草なのか、どちらかが原因だと思いますが、特定はできません。

購入苗に関しては・・・
全ての野菜を種から育てることが理想かもしれませんが、苗を全く購入しないことは難しいですよね。

ですから、少なくとも、草マルチの材料として、雑草を外部から調達するのはやめようと思います。


実は、秋から冬にかけて雑草が不足することを見越して、緑肥植物を栽培し始めたところでした。

用意した緑肥植物は、この3種。

緑肥3種1014


左から、「えん麦(ネグサレタイジ)」「クローバー(クリムソン・クローバー)」「ライ麦(ライ太郎)」です。

この3種を混ぜて・・・

緑肥3種混合1014


畝の周りに、時期をずらせて順々に播種するつもりでした。

最初の蒔種は、10月14日。

6日後の20日の状態がこれ。

緑肥3種(1)1020


そして現在・・・

緑肥3種1025


このようにして、草マルチの材料は、自給自足して行きたいと考えています。


◎ 根こぶ線虫対策

次に、根こぶ線虫対策ですが・・・記事が長くなりました。
私にとっては切実な問題でも、読み手にとっては退屈だと思うのです。

そんな訳で、続きは次回に譲りたいと思います。

〖参考資料・サイト〗
Wikipedia
植物寄生性線虫の種類と広がる被害 (PDF)
Sunbiotic
がん治療!代替療法・最先端治療・免疫力向上ブログ


【まだまだ頑張るピーマン】

10月も終わろうとしているのに、ピーマンがまだまだ元気です。
今や、収穫できているのは、ピーマンだけになってしまいました。

・10月24日の収穫

収獲1024

・10月26日の収穫

収獲1026


根菜も、葉物野菜も収穫に至るのはまだ先のことです。
そんなこんなで、ピーマンに頑張ってもらっています。

こんな感じで、育ち盛りのピーマンがごろごろあるし・・・

ピーマンの実1026


なにより、葉が枯れてこないし、花も蕾もたくさん付いているんですよ。

ピーマンの花1026 ピーマンの蕾1016


この調子で、11月も、頑張ってもらいますかね~!



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